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田中千足のコラム 第2回

メダカの卵はこんなんです

まずご覧ください。ホテイアオイの根についているメダカの卵です。黄色い丸い粒です。みえているのだけで340個数えられますね。

われながら驚くのは、12年もの間メダカを飼っていたのに、そしてメダカを増やしたい、だからメダカの卵がどんなものか見られるものなら見てみたいと結構必死になって卵探しをしていたのに、文字通り目の前にぶら下がっているメダカの卵に気づかなかったことです。

メダカ飼育法についていくつもの私の思い込みが宝の山に気付かせるのを遅らせたようです。

水道水は塩素が入っているからメダカには毒だ。メダカの水を頻繁に入れ替えのはメダカに毒だ。緑藻が生えても濁ってきてもそれは自然でメダカには悪くないだろう。現にちっちゃな稚魚、針子が生まれたこともある。でも大きく育ったのは年に2,3匹程度でしたがね。そして水はどんどん濁っていきメダカの数はどんどん減ってしまいました。

これではいけないといろいろ本も読み、メダカの卵の写真も見たし、ペットショップから棕櫚の産卵床も買ってきたのに、卵に気がつかないのですね。産卵してないのだろうと納得させていました。実は親メダカが食べてしまっていたのですがね。

ところが去年YouTubeの動画で「メダカの産卵と孵化」というのを見ました。いろんな人が出しています。やり方は多少違いがあるのですが、皆さんものの見事に孵化したメダカくんたちを見せてくれました。ポイントは2つでした、おやメダカ10匹ほどいる水槽にホテイアオイを入れること、翌朝そのホテイアオイを新鮮な水道水を入れた浅めのトレイに入れておくこと。これで水温×日数が  350になると孵化してくるとあります。

こうしてどんどん孵化に成功しているわけですが、これも動画が私を落とし穴から引っ張り出してくれたおかげです。断片的知識を全体の流れになるよう繋いでくれたのですね。




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