田中精神科医オフィス代表の田中千足です。

 わたくしは京都大学大学院理学研究科で物理学の研究者をやっておりました。京大には17年間在籍しましたが、結局希望していた研究職に就くことはできませんでした。予備校の講師のアルバイトもしていましたので、妻子を養っていくことはできたのですが、やりたいことを全然やり切れていないという不全感が強く、36歳の時、大阪大学医学部専門課程に編入(いわゆる学士入学)をしました。
 40歳で医師免許を獲得し、阪大、大阪厚生年金病院、箕面神経サナトリウムに精神科医として勤めた後、1998年、箕面駅前に田中メンタルクリニックを開業しました。

 22年間、「一寸先は光」「曇りのち晴れ」をコンセプトに延べ30万人の患者さんの診療にあたってきました。幸い多くの患者さんからは信頼を得、あと10年くらいはクリニックを続ける自信もあり、それが患者さんたちに対する責任だと思っていました。

 ところが70歳前後の近隣の先生方が相次いで病気に倒れ、「しばらくの間休診します」と診療所に張り出されたときの患者さん方の戸惑いは大変なものでした。もしメンタルクリニックの私がこうしたら、患者さん方をしばらくは必要な薬も処方してもらえない言わば医療難民にしてしまうことになります。

 阪大病院精神科睡眠脳波研究室の有能な後輩医師が田中メンタルクリニックの理念、私の診療理念を受け継ぎ、クリニックの診療を継続してくれることになりました。

 個々の患者さんを診療することはなくなりましたが、社会に対して精神科医療、メンタルヘルス、障碍者福祉などなど33年間の精神科医の、とりわけ22年間の田中メンタルクリニックでの診療の経験をもとにして、情報発信していこうと思っています。
 
 具体的には、執筆出版、講演、Webでの情報発信を次々にやっていく予定です。

   
   

会議室にある観葉植物 ウンベラータ

大きなハート形のはっぱを持ち、花言葉は「愛」「健やか」「永久の幸せ」だそうです。当オフィスにぴったりの植物です。これで会議室らしくなりました


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