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謹賀新年


「旧年中は一方ならぬお世話をいただき、誠にありがとうございました。

 本年の皆様方のご多幸をお祈り申し上げます。」

これが私の年賀状の定型文です。これに近況報告であったり、お礼の言葉とか、また会いたいねとかの短い文を書き加えます。

 ところでこれだけだと広い空間が空いてしまいますので、新年を迎えるのにふさわしい写真を入れることにします。初詣をイメージして、拝殿・本堂の前に立つ一対の狛犬のそれぞれの写真を載せることにしています。

そもそも狛犬というのは犬ではなくて獅子に似た想像上の動物で、頭には1本の角があったようです。本来は獅子・狛犬の一対からなり、向かって右側の獅子像が「阿形(あぎょう)」で口を開いており、左側の狛犬像が「吽形(うんぎょう)」で口を閉じているとされました。時代を経て獅子・狛犬を区別せず、ともに狛犬だけを配置するようになったそうです。

神社には神に仕える動物として神使というもの、例えば稲荷社では狐ですね、その像を拝殿前に狛犬の代わりに配置することもあります。干支の動物に因んだ狛○○も存在するのです。

今年は卯年ですので、写真映りのいい狛ウサギを探すことにします。結構いろいろの寺社にいるのですが、京都の岡崎神社で見つけてきました。平安京ができた時、東(卯の方角)の守り神としてスサノオノミコト、クシイナダヒメノミコトを主神に祀られ、野兎の棲息地だったのでウサギが神使になったといいます。あらゆる厄除け、多産のウサギに因んで子授け・安産、主神夫婦に因んで縁結びにご利益があるといわれています。

どうぞ皆様にもご利益がありますように。

 向かって左の吽形の狛ウサギ  向かって右の阿形の狛ウサギ

 



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